痔の日帰り手術

実は、痔は手術では完治しないんです。

痔を手術で治療する?

痔には切れ痔(裂肛)、いぼ痔(痔核)、あな痔(痔瘻)の三種類があり、その中で手術以外に根治の手段はほとんどないと言われているのはあな痔です。あな痔とは、細菌感染によって肛門腺が化膿し、膿がたまる症状の痔です。

 

あな痔は発熱や傷みを伴うことも多く、また、悪化するとどんどん膿が広がっていくため、できるだけ初期の段階で手術するのが望ましいと言われています。

 

このように、あな痔では初期段階での手術が推奨されていますが、切れ痔やいぼ痔の場合には初期段階から手術を勧められることはあまりありません。どちらもかなり悪化した段階で、手術しなければ症状が抑えられず、さらに悪化の危険性があるときに手術が勧められます。

 

切れ痔の場合には、何度も何度も同じ患部が切れることによって潰瘍化してしまった場合に手術が行われます。いぼ痔の場合には、血栓が大きくなり、頻繁に大出血を繰り返したり、激しい痛みを伴う場合に行われることが多いでしょう。

 

いぼ痔の手術では、実際には切らない簡易な方法から少し大きな手術まで様々なタイプが開発されています。最近では、比較的軽い段階で簡易手術を行うケースも増えてきているようです。

 

ただし、症状によって手術の種類は変わってきますし、手術法によって効果の持続性や入院の要否と期間、術後のケア方法などに違いがあります。それに、病院によってできる手術とできない手術がありますから、事前によくドクターと相談する必要があるでしょう。

PPH療法とは?

直腸の内部に筒状の自動縫合器を挿入し、痔核の2センチ上の直腸の粘膜部分を輪状に切除し、それと同時に、粘膜を縫合するという治療法がPPH療法です。ヨーロッパでは、最も一般的な痔の治療法として知られていますが、日本では最近広まってきた新しい治療法です。

 

痔の進行具合が中度〜重度の内痔核の治療に適している治療法だと言われています。PPH療法を行うことで、垂れ下がってしまっていた痔核や肛門の粘膜を正しい位置まで吊り上げてくれるので、脱肛状態ではなくなります。

 

粘膜自体を切除するため、今まで痔核に流れ込んでいた血流が遮断され、痔核が徐々に小さくなっていきます。この治療法のメリットとしては、肛門部分を切除している訳ではないので腫れることもなく、外から見ても手術したのがほとんどわからないことがあるでしょう。

 

術中・術後の痛みもほとんどなく、治療時に多少出血する程度ですが、この程度の出血ならば一般的ではないかと思います。

 

もちろん、この治療法にもメリットだけでなく、デメリットがあります。直腸自体は痛みを感じない部分のため、術中には痛みがないのですが、肛門の表皮部分を不必要に切除してしまい、傷がついてしまうと、痛みを感じることがあるでしょう。

 

そして、極めて稀なことではありますが、機械を使って治療するために、肛門括約筋の一部を切除してしまうという危険性もあると指摘されているのです。内痔核の治療に適してはいますが、一部が脱肛してしまっているような痔核には適していないので、お医者さんと相談してください。