実は、痔は手術では完治しないんです。
患部の場所や症状によっていくつかの種類がある
痔には、痔の患部の場所や症状によって、いくつかの種類があります。
例えば、市販の薬を使うにしても、痔の種類によって薬の種類や使い方に違いがありますから、自分の痔がどの種類であるのかを知る必要があるでしょう。
本来なら病院にかかって正しい診断をしてもらうのが一番です。
ただ、痔の診察では患部を露出しなければならないため、恥ずかしさから通院できず、自分の力で治そうとする人が多いのが現状です。
では、痔には具体的にどのような種類があるのでしょう。
・切れ痔・・・その名の通り、肛門周辺の皮膚が切れてしまって、その患部から出血する状態を切れ痔といいます。便秘による便の硬化や大量の便の排出に肛門周辺の皮膚が耐えきれず切れてしまうケースが多く、患部からの出血を伴います。
・いぼ痔・・・いぼ痔とは、肛門周辺の血管がコブのように塊になる症状です。いぼの中が膿だと勘違いしている人もいるため、膿の出る痔をいぼ痔だと間違えてしまう人もいます。ですが、いぼ痔のいぼの中に溜まっているのは血ですから、いぼが破裂すると出血します。切れ痔の出血のような少量ではなく、出血量が多いのが特徴です。奥の直腸の方にできるのが内痔核で、肛門に近い外の方でできるのが外痔核と区別されています。
・あな痔(痔瘻)・・・直腸と肛門の境目辺りが細菌に感染して、膿がたまる痔をあな痔といいます。化膿部分が破裂すると膿が出る痔で、基本的に手術しなければ完治できない種類の痔です。